Concept

当研究所の理念

「健康に牛を育てることで酪農経営の業績を高めていただけるようサポートすること」が私たちの使命です。

私たちは、牛の削蹄を通じて、蹄を始めとする牛の健康管理を、お客様とご一緒に進めさせていただきたいと考えています。蹄の管理とは、削蹄の技術だけでやり切れることではないからです。カウコンフォート、餌、環境、出産、病気、さまざまなことが蹄病の要因となっています。

削蹄の技術も日々進歩していますが、こうした多様な要因に十分対応しきれていないのが現状です。 削蹄作業以外の日常の管理は、酪農家の皆様ご自身でなさっていらっしゃいますので、その皆様の管理をサポートすることが私たちの役割と考えております。

現在、日本では1頭の牛の年間削蹄回数は2回が常識となっています。しかし、牛の健康を万全にと考えるなら、年3回削蹄が望ましいのです。

ところが現実には、酪農経営の環境の厳しさから、削蹄のコストを切り詰めるために、やむなく年1.5回削蹄で済ませてしまう牧場も見受けられるのが実態です。そのため、爪が過剰に成長して、爪の形が変形し、さらには足まで変形したり、腫れたり、蹄病になったりする牛が増えており、結果として牛の寿命を縮めてしまい、1頭当たり生涯生産量は減少傾向となってしまっています。

こうした事態を打開するためには、発想の転換が必要です。

まず、牛の健康を第一に考え、年3回削蹄を実行してみませんか?削蹄にかかる年間総コストはできるだけおさえるためには、私たちが効率よく削蹄作業を進めることの他に、お客様自身にも牛の削蹄枠への追い込みをはじめとする関連作業の手伝っていただくことが必要です。

この手助けは大変と思われるかもしれませんが、その代わりに牛にとってはストレスが少なくなります。さらにお客様自身が一頭一頭の牛の状態を把握する機会にもなり、年3回削蹄の実現ともあいまって、牛の健康管理は格段に改善され、経営にも大きく貢献すると確信いたします。

具体的には、私たちは、年3回削蹄、全頭削蹄、お客様自身の手助け作業の3点を前提として、1頭当たり3回目の料金を低価格で削蹄作業をお引き受けします。

私たちは、蹄病ゼロを目標に健康に牛を育て、酪農経営の業績を高めていただけるように、お客様をサポートする良きパートナーでありたいと願っています。

 
Dutch Method

ダッチメソッドの重要性

40年ほど前オランダでは酪農の集約化が始まり乳牛の跛行が増え重要な問題となりました。きちんと削れば良好ですが 、当時の削蹄師や獣医師や酪農家は蹄に関する知識、技術ともに不足していました。そこで誰でも容易に理解でき、簡単にできる削蹄法としてツーサンラーフェン氏が生み出したものがダッチメソッドです。

削蹄とは蹄を適正な角度にして、肢を自然な姿勢に戻すことが目的です。目安としては外向、趾間の広がりを見ることです。それによって骨、靭帯、筋、蹄真皮の無理な負担を減らし、健康蹄の正常な確執生産を助けます。そして蹄の機能を最大限に発揮させることで牛が寝起きしやすく、歩きやすくなり、よく飲み、よく食べ、良く寝て健康になり、生産性が上がります。

年々フリーストールに移行される牧場が多くなっています。フリーストール牛舎の通路は硬いコンクリートです。コンクリートに蹄が耐えることができず、蹄病になり跛行し廃用になっています。蹄病を予防するのであれば機能的削蹄が必要になってきます。蹄病を処置するためには機能的削蹄をすることが重要です。病変部の位置や状態が正確に確認できますし、ブロックの装着が簡単になり治療が早く、より確実になります。

年3回削蹄のすすめ

牛の健康と削蹄に関する重大な課題

現在、日本では1頭の牛の年間削蹄回数は2回が常識となっています。しかし、牛の健康を万全にと考えるなら、年3回から4回の削蹄が必要と思われます。

柔らかい土の上であれば削蹄する必要はありませんが、現在ほとんどの牛が置かれている環境はコンクリート上であり、蹄角質の摩耗は少なく、変形して伸びてしまうからです。変形している蹄は時間がたつにつれ、アンバランスな形になっていきます。

蹄角質が1ヶ月に5mm伸びるのであれば、年2回削蹄の場合だと2cmから3cm伸びた状態でコンクリートの上を歩かないといけない状況になります。それを早めに整えてあげなければ、蹄病の原因になりえるのです。

年3回の削蹄を実現するために

飼料の高騰などで、削蹄にかけるコストを軽減したいという思いもあると思います。しかし、蹄病などで病気の牛が増えてはさらに経営が厳しくなってしまう場合もあります。

そこで大友削蹄研究所では、お客様に削蹄のお手伝いをお願いすることで、低価格の削蹄料金を設定しました。
この手助けは大変と思われるかもしれませんが、その代わりに、牛にとってはストレスが少なくなりますし、お客様自身が一頭一頭の牛の状態を把握する機会ともなります。

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